久しぶりに山の匂いを嗅いで落ち着きました・・・
今期の初収穫、「薇綿」・・・これを夏まで天日干しして、良く揉みますと中に残るゴミも粉々になりゼンマイの繊維だけに成ります
ゼンマイ綿を採るだけの大株から・・・
40年以上経ったゼンマイ綿は、深い赤味が出てまいります・・・
ここまで待たないとゼンマイ胴、本来の魅力が出て来ないと言い聞かされてきました
前々から書いていますけど
薇織りにする木綿糸と混紡すると、これが何故かNo477に見紛う云々の件は知らない方には想像もつかないだろうなと・・・
こちらをご覧ください・・・ゼンマイ綿
今は古代布と名付けられて、木綿糸では無く絹糸と紡いで高級品扱いですけど昔は野良着、炬燵の中掛けにも使われていましたから山間部では一般的な素材でした
素材となる木綿綿と薇綿の混紡した紬糸は尚更です・・・
薇綿自体は産毛の様な短い繊維の集合体ですから長繊維の木綿綿と組ませないと実用には為りません
薇綿だけを毛鉤胴にする手法は誰が広めたのだろうと思いながら、旧来のゼンマイ胴毛鉤をご存知の方からのご指導をお待ちしていたのですが・・・知っている人は皆さん石のシャッポを被られてしまったのかもしれません
それとも木綿綿と薇綿を混紡した紬糸を使うのは、一般的では無い特殊なゼンマイ胴作成方法なのでしょうか?
お𠮟りを承知の上で、今に伝わるゼンマイ胴は、ゼンマイだけが強調され過ぎて独り歩き?それともお町の人の垣間見からの誤解?
もう一度・・・(笑)
「薇綿自体は産毛の様な短い繊維の集合体ですから長繊維の木綿綿と組ませないと実用には為りません」
天日干しして、櫛で梳いて木綿綿と混紡した紬糸をとまではいきませんが、以前からご紹介しているダビングループにゼンマイ綿を撚り込んでゼンマイ胴にするのは、本来とまではいきませんが旧来のゼンマイ胴作成方法に近いと、勝手に思い込んでいます
こちらは40年も待てません、今晩頂きます・・・(笑)
今年の冬は雪が多かったと崩れた崖や雪で折られた木々を見て、実感します(雪代も音を立てて流れています)